「化学教育ジャーナル (CEJ)」第10巻第1号(通巻18号)発行2007年12月27日/採録番号 10-1/2007年 5月8日受理
URL = http://www.juen.ac.jp/scien/cssj/cejrnl.html

小中学校におけるタンパク質・脂肪の消化に関する指導内容の変遷

The Changes of the Contents on the Subject: "Digestion of Protein and Triacylglycerol" in Elementary and Junior High School Textbooks

 


琉球大学教育学部理科教育講座 吉田 安規良*


Akira YOSHIDA*


Department of Natural Sciences, Faculty of Education, University of the Ryukyus


*whelk@edu.u-ryukyu.ac.jp

 


【 要 約 】


 小中学校のタンパク質と脂肪の消化についての学習で, 分解生成物であるアミノ酸あるいは脂肪酸とグリセリンの生成がどのように扱われているかについて, 教科書の記述の変遷から調べた。その結果, 1947年以降の学習指導要領体制に基づく教育課程で用いられている小中学校の教科書には, だ液によるデンプンの消化を確認する実験は掲載されているが, タンパク質, 脂肪については同様の教材実験ならびにその詳細な方法と結果が提示されず, 目視でタンパク質の分解を確認する観察教材が提示されていたり, 分解生成物名が記されている程度であることを確認した。

 また, 沖縄県那覇市立小中学校での「消化単元」の授業実践の内容を調査した結果, だ液によるデンプンの消化以外の実験はほとんど行われず, タンパク質の酸加水分解を観察する教師演示実験が2例あった程度であった。

 従って, 戦後の学習指導要領に基づく教育課程下での現実の理科の授業におけるタンパク質と脂肪の消化・分解については, これまで詳細な説明や実験が行われたことが無かったものと推察される。


1 はじめに


 我が国の小中学校の理科の授業では, 教師によって工夫・開発された教材を適宜に用いて行われることが少なくない。しかし, これまでに行われきた化学領域の授業内容や教科書の記述に関する研究は, 無機・物理化学や環境化学の領域に関するものが多く1-3), 基礎生理学・生化学の領域のものはあまり行われてこなかった。これは, 小中学校の理科の生物領域には分類学や形態学, 生態学の基礎を学ぶ内容が多いからであろう。小中学校の現行の教育課程では, 「ヒトの体のはたらき」を主要教材とした単元で基礎生理学・生化学の内容に関する学習が進められている。この単元では, 「デンプンが消化液(だ液)中の消化酵素によって糖に分解される」ことを確認する教材実験は用いられているが, タンパク質と脂肪の消化については消化の過程が図示されたり, 「タンパク質はアミノ酸に, 脂肪は脂肪酸とグリセリンに分解される」という記述があるのみである。教科書に掲載される実験教材は, 操作が安全で簡便に行うことができ, 他の複雑な概念が影響せず, 授業時間数の圧迫がないことが求められている。そのため, 適切な教材実験が掲載されていないタンパク質や脂肪の消化の取り扱いがデンプンの消化よりも簡単なものになってしまうことは安易に予想できる。これらの事情から三宅らは, この単元を「生徒の理解が容易で教師も指導が容易」だが現行の教育課程では「各消化液の働きを正確に理解するのが難しく依然として生徒の理解が困難な内容」と報告している4)。しかし, 授業実践上の問題点に関する調査や改善策の具体的提言までは行っていない。

  そこで本研究では, 授業実践の際の主たる教材である1947年以降の教科書や学習指導要領などの記述に関する調査を広範かつ系統的に行い, タンパク質や脂肪の消化についてどのような授業が行われてきたのかを整理することとした。さらに現行の教育課程で実際に行われている消化単元の授業内容について, 沖縄県那覇市立小中学校を対象としたアンケート調査を行った。


2 調査方法


2.1 教科書などの記述に関する調査


 「タンパク質と脂肪の消化」について教科書などでどのように扱われているかを1947年以降の小中学校の理科教科書ならびに文部省著作の教師用理科実験指導書, 学習指導要領やその解説から調査した。小学校については, 北海道教育大学旭川校附属図書館(教育課程文庫)に収蔵されている, 東京書籍, 大日本図書, 学校図書, 教育出版, 啓林館の5社82組, 中学校については上記の5社に加え, 日本書籍(昭和28, 31年版), 大阪書籍(昭和32, 35年版), 中教出版(昭和28, 31, 33, 36年版), 二葉(昭和28, 31, 34年版), 三省堂(昭和24-25, 28-29, 32-33, 36, 40年版), 愛育社(昭和22, 28年版), 中央書籍(昭和27, 29年版), 清水書院(昭和31, 34, 36年版), 光村図書(昭和28年版), 牧書店(昭和30年版), 講談社(昭和29, 31年版), 青雲社(昭和30年版), 学芸出版社(昭和28, 31, 36年版), 大原出版(昭和36年版), 学研書籍(昭和36年版)の117組について調査した。尚, 一部の欠落分については東書文庫ならびに財団法人教科書研究センター附属教科書図書館にて調査した。


2.2 授業内容についての調査


 2005年11月〜12月に, 沖縄県那覇市立小学校35校, 中学校17校の理科専科もしくは理科の代表(理科主任)に, 消化の単元での授業実践内容を質問紙法にて調査した。あわせて回答者自身の消化に関連する実験の経験についても調査した。


3 結果と考察


 表1は小学校の, 表2は中学校の学習指導要領の改訂に伴うタンパク質と脂肪の実験についての記載の変化をまとめたものである。消化の過程を検証する生化学的手法を用いた教材実験は, 1947年に実施された学習指導要領(試案)に基づく教科書から今日のものまで「デンプンがだ液中の酵素によって糖(麦芽糖)になる」ことについて, ヨウ素デンプン反応とベネジクト(もしくはフェーリング)反応を利用したもののみが掲載され, タンパク質がアミノ酸に, 脂肪が脂肪酸とグリセリンに分解されることを確かめる教材実験は一切掲載されていなかった。また, 小学校の教科書では1947年から現在まで, デンプンが糖に変化すること以外の消化の分解生成物名が明記されることは少なく, 「水に溶けやすい養分」や「細かくなる」と記載されているものがほとんどであった。タンパク質がアミノ酸に分解されることを記載したものもあったが5-8), 脂肪が脂肪酸とグリセリンに変化することが明記されることはなかった。一方, 中学校で扱われているタンパク質と脂肪の分解生成物については, 本文や図表, 脚注などの違いはあるが, ほとんどの教科書に記載されていた。しかしその内容は, 「タンパク質はアミノ酸に, 脂肪は脂肪酸とグリセリンに分解される」という事実の記述のみで, 実験で検証するものではなかった。その他, 各項目の年代による変化は以下の通りである9)


表1 学習指導要領の改訂に伴う小学校理科教科書のタンパク質・脂肪の実験の掲載組数

表1


表2 学習指導要領の改訂に伴う中学校理科教科書のタンパク質・脂肪の実験の掲載組数

表2


3.1 1947(昭和22)年度〜1951(昭和26)年度


 この時代の学習指導要領(試案)には, 第5学年で油の性質・用途についての学習, 第6及び8学年で, 消化の経路についての学習が明示されていた10)。しかし, タンパク質や脂肪の消化分解の子細を実験で確かめる記述はなかった。

 中学校の教科書には, 「タンパク質が胃液中のペプシンによりペプトンになる」という記述11)と, ペプシンとゆで卵の白身を用いて, タンパク質の消化を確認する実験12-14)があるが, これは「溶ける」という現象を観察するにとどまるものであり, アミノ酸やペプトンが生じるということを生化学的な検出方法を用いた実験で確かめるものではない。卵白とペプシンの観察実験はその後も用いられていたが, 全て「観察」で終わるものであった。他には, キサントプロテイン反応, ビウレット反応, アンモニアの検出による窒素含有の確認, 酸や加熱などによる凝固・変性などタンパク質の定性実験が掲載されていた15-17)

 一方, 脂肪については, 牛乳中の脂肪球の顕微鏡観察, その沸点が水より高いことや水に不溶でエーテルやベンジン, 石油に溶けることを確認する定性実験の記述があった18-19)

 

3.2 1952(昭和27)年度〜1962(昭和37)年度


 この時期の学習指導要領では, 具体的に「食物をよく噛むとどうなるか。また味はどう変わるか。」の問答が指示され「だ液が食物の中のデンプンに及ぼす作用を実験によって示す。」と書かれていたが, タンパク質や脂肪については触れられていなかった20)

 小中学校の教科書を見ると「ごはんをかんでいると味が変わる。」といった記述が見られ, 学習指導要領に則した内容となっていた。タンパク質や脂肪についてはそれまでと同様の扱いであり, 卵白のペプシンによる溶解の観察実験21-27)や脂肪のケン化28-33)が触れられている教科書もある一方で, 分解生成物の具体名の記述が無かったり34), 脂肪のみ記載されていないもの35-36)があるなど, 教科書によって内容の取り扱いや記述に差があった。小学校の教科書には, タンパク質の反応や脂肪の抽出, 水や有機溶媒への溶解性, 紙上につくったシミの変化の観察などの定性実験の記述が見られた37-45)

 この頃刊行された文部省の理科実験指導書には, デンプンについては小学校段階からヨウ素デンプン反応とフェーリング反応を用いた, だ液によるデンプンの糖化の確認方法が記載されていた。タンパク質については小学校で酸や加熱による凝固・変性が述べられており, 中学校ではネスラー試薬による窒素の検出, 硫化鉛の生成を利用した硫黄の検出, ビウレット反応, キサントプロテイン反応などの定性実験だけが記載されていた。しかし脂肪についての実験の記述は見られなかった46-50)


3.3 1961(昭和36)年度〜1971(昭和46)年度


 この時代から学習指導要領は法的拘束力をもち, 教育課程もそれまでの生活単元学習から系統性を重視した内容へと変化した。小学校学習指導要領では第4学年で, デンプン, タンパク質, 脂肪などの栄養素がどんな食物に含まれ, どのような性質をもっているかを学習することが明記された51)。具体的には, タンパク質の酸や加熱による凝固・変性, 脂肪が可燃性で, 水に溶けず, 水より密度が小さいことを学ぶことが示された。そのため, この時期の全ての小学校4年生の教科書には, ゴマの種子を紙で挟むとシミができ紙が透き通ることや, 脂肪の溶解性や可燃性, タンパク質の酸や加熱などによる凝固・変性などを確かめる実験が掲載されていた52-66)。中学校では, それまでと同様の学習が行われ, 学習指導要領には消化と吸収の単元で「だ液のはたらきを調べ消化の意味を理解する」, 「タンパク質や脂肪の物性と簡単な検出方法を知る」ことが明記された67)。特に消化については「デンプン糖化酵素を中心に学習する」と指導書に記されており68), タンパク質や脂肪の消化はこの単元の中心教材として取り扱われなかった。教科書にはスダンIIIで染色した脂肪の観察が掲載されたり69-70), 脂肪の溶解性, タンパク質の酸やアルコール, 加熱などによる凝固・変性やアンモニアの検出, ビウレット反応, キサントプロテイン反応などの定性実験がほとんどの教科書に掲載されていた69-87)。しかし, 学校図書の昭和35年版, 東京書籍, 大日本図書発行の昭和43年版にはタンパク質の実験のみが掲載され88-90), 教育出版の昭和43年版にはタンパク質, 脂肪の両方の実験が掲載されていないなどの差も見られた。


3.4 1971(昭和46)年度〜1981(昭和56)年度


 小学校の教科書では引き続き第4学年でタンパク質や脂肪の性質について学ぶ教材が掲載されていたが, これまでと同様に, タンパク質の酸や加熱による凝固・変性, 油を紙に染み込ませた時の水との差の観察や油の燃焼, 溶解性について学習する程度であった91-105)。一部の教科書にはタンパク質の酸加水分解やペプシンによる卵白の消化の観察教材も掲載されていた7-8,106-110)。中学校では指導書に「消化管の細かいつくりや, 消化酵素の固有名詞とそのはたらき方などを, 細部にわたって学習するのは本旨ではない。要するに, それぞれ特定の酵素によって各栄養分がブドウ糖・アミノ酸・脂肪酸とグリセリンにまで分解されることを理解する程度に扱う。」と定められたため111), 脂肪やタンパク質の定性実験の取り扱いが減少した。また, それまでほとんど掲載されることがなかった, タンパク質の消化についてのレオミュール, スパランツァーニ, ボーモントの業績が「コラム」に掲載された112-115)。さらに今回調査した教科書中, この時期の啓林館の教科書にだけ, 脂肪がリパーゼにより分解される反応前後の様子が写真で示されていた116-117)

3.5 1980(昭和55)年度〜1993(平成5)年度


 この時代はいわゆる「ゆとり教育」が提唱され, 授業時数や授業内容が削減・精選され始めた時代であった。小学校からはタンパク質と脂肪の性質を学習する項目は削除され, 教科書にも取り上げられなくなった。

 中学校の指導書には, 「消化酵素のはたらきについては, 有機養分の分解が無機触媒に比べて極めて容易に速く行われることや温度条件によって異なることを扱うが, 消化酵素の種類や名称をいたずらに列挙することは避け, 実験に必要な1, 2種にとどめる。しかし, 酵素にはそれぞれ特性があり, ある種の酵素はある種の特定な反応にだけはたらくことに軽く触れる必要はあろう。小学校では, だ液の糖化作用を扱っているので, それとの関連に配慮する。」と書かれていた118)。そのため教育出版の昭和55年版と58年版でタンパク質と脂肪の検出方法が掲載されたが119-120), だ液アミラーゼを用いた教材実験以外はほとんどの教科書で取り上げられなくなった。また一部の教科書に掲載されていた消化の研究の「歴史コラム」121-126)は1986〜1987年(昭和61〜62年)以降の教科書から一切掲載されなくなった。

 

3.6 1992(平成4)年度〜2001(平成13)年度


 この時期は, 小学校低学年理科が廃止され生活科が新設されるなど, 理科の教育課程も大きく変化した時期であった。小学校の教科書の一部にはデンプンが糖に変化するという記述があり 127-132), 消化の単元には大きな変化はなかった。東京書籍の中学校の教科書には, 市販の胃腸消化薬を用いてカツオのけずり節の消化の様子を観察する実験が巻末に自由研究として掲載されていた133-134)。しかし, 教師用指導書には「ペプシン含有の消化薬であればけずり節が薄くなっていくのを確認できる」とだけ記載されており, 観察に適する消化薬名が明記されていない135-136)。現在販売されている市販の消化薬にはペプシンが含まれているものが無いため, 追試が困難であるという問題がある。中学校の指導書に「消化酵素の種類については, アミラーゼなど, 1, 2にとどめる。」と書かれていたが137), 事実上アミラーゼの実験のみが採用され, タンパク質や脂肪に関する実験は教科書の本文中にはなかった。


3. 7 2002(平成14)年度以降


 小学校の教科書ではデンプンが糖に変わることも明記されなくなった。消化の模式図には養分を示す記号(粒)の色や大きさのみが変化する形(○→・)で消化を示しており, 記号の形を変えるなど, 別の物質に変化するという認識が育みにくい図であった138-143)

 現行の中学校学習指導要領の解説でも, 「消化酵素の種類はアミラーゼなど, 1〜2にとどめ, 消化酵素などが食物を吸収されやすい物質に分解していることを扱う。」と記されている144)。教科書の本文には, だ液アミラーゼの実験は掲載されているが, タンパク質と脂肪の消化については本文や図表, 脚注の「タンパク質はアミノ酸, 脂肪は脂肪酸とグリセリンに分解される」記述以外は一切なかった。大日本図書では巻末の自由研究に卵白やモノクロネガフィルムを用いた消化の観察実験が掲載されていた145-146)。卵白の実験は教師用指導書にのみ「尿検査試験紙」を用いることが記されており, タンパク質の変化を目視以外で検出する方法が記されているが, その結果は明瞭ではない147-148)。またフィルム表面のゼラチンコートの溶け具合を観察する実験148)は, モノクロフィルム自体が入手しにくく, ゼラチンは体温付近でゾルになるため, 考察指導に不備があると考えられる。

 また, 那覇市の小中学校での「消化単元」の授業内容の調査結果を表3及び表4に示す。表3は小学校の, 表4は中学校の結果である。回答は小学校28校(回収率80%), 中学校10校(同59%)から頂いた。調査の結果から, 小学校6年ではヒトの消化について「食べ物はからだに吸収されやすい養分に変えられること」, 中学校2年では「タンパク質はアミノ酸, 脂肪は脂肪酸とグリセリンに分解される」という教科書の記述に準拠する形で授業が行われていたことが明らかである。またほとんどの小学校で, デンプンがだ液の作用で分解することを学習する際に, ヨウ素デンプン反応の消失で確認する実験を採用し, 全ての中学校でそれに加えて糖の生成をベネジクト反応で確認する実験が行われていた。さらに, だ液の代用として消化酵素を含む市販の胃腸薬を用いた実験を行っている小学校が1校あった。中学校では, 塩酸を胃液に見立てて鶏肉を溶かす教師の演示実験が2例あったが, 消化酵素を用いていない。脂肪の消化についての実験は小中学校とも全く行われていなかった。


表3 小学校での消化の授業内容のアンケート結果

A; 回答者について

表3A

B; 小6の授業内容について

表3B


表4 中学校での消化の授業内容のアンケート結果

A; 回答者について

表4A

B; 中2の授業内容について

表4B


 さらに, 回答者自身のタンパク質や脂肪の消化に関する実験の経験の有無を聞いたところ, 小中あわせて7名が「経験あり」と答えた。その内容は, 「大学の栄養学の実験」, 「高校時代に卵白の消化を観察」, 「パパイヤやパイナップルに含まれる酵素による消化の観察」, 「(鶏肉と塩酸の)予備実験」というものであり, 分解生成物を化学的に検出する実験の経験は皆無だった。このことから授業者自身もこれらの実験を小中学校の理科室にあるような施設設備で実施可能な指導法の教育を受けていないこともわかった。

 このアンケート結果は標本数が少ないため日本全国で行われている消化に関する授業実践の状況を議論するには不十分であるが, 教科書の記述内容と合わせた結果からタンパク質がアミノ酸に, 脂肪が脂肪酸とグリセリンに消化分解されることを実験で確かめる学習は, 義務教育期間中に行われていないことが推察できる。

 


4 おわりに



 以上の結果からタンパク質と脂肪については, 身近な物質であることもあり, 1947年からの生活単元・問題解決学習的な教育課程の時代からその性質を理解する実験は多く導入されてきたといえる。系統性を重視するようになった1958年告示の小中学校学習指導要領51, 67)に基づく教育課程でも定性実験が行われていたが, 「ゆとり」をキャッチフレーズにした授業時数や教育内容の削減・精選が行われた1980年代以降は定性実験も教科書に掲載されなくなっていった。しかし, デンプンの消化と異なり, タンパク質と脂肪の消化についての授業は, アミノ酸や脂肪酸, グリセリンが消化分解によって生成することを生化学的な実験で検証しながら学習を展開するような授業は行われてこなかったといえる。そのため, 児童・生徒はタンパク質と脂肪の消化やその分解生成物を「言葉のみで覚えて」いるといえる。

 また, 脂肪については, 「脂肪酸とグリセリンが小腸のリンパ管に吸収され, 吸収後脂肪に再合成される」との記述が教科書にあり, 実際に吸収される物質である2-モノグリセリドについては述べられていない149)。即ちかつての指導書の内容111)を現在も色濃く反映しているといえ, 化学的に正しい内容を学習しているとはいえない。そのため児童・生徒に対して, 生理学や生化学的見地からは不十分な内容の授業が展開されていると推察される。

[ 謝辞・附記 ]


 那覇市内の授業実践の現状に関するアンケート調査では那覇市立教育研究所の御協力を賜りました。また, 本論文のとりまとめに際して, 琉球大学教育学部の松田伸也教授から有益なる御助言をいただきました。この場を借りて心から感謝申し上げます。

 本研究の一部は, 科学研究費補助金若手研究(A)「タンパク質・脂肪の消化の理解を深める教材実験開発」(課題番号17683007)の助成事業であることを附記し, 感謝の意を表します。

 尚, 本稿は, 日本理科教育学会第56会全国大会(2006年8月, 奈良教育大学)での発表に加筆訂正したものである。


[ 文 献 及び 註 解 ]


1-3) 例えば, 郡司賀透, 高等学校化学教科書の水酸化ナトリウム製造法変遷とその背景, 理科教育学研究, 45(2), pp.19-27(2004), 那須悦代, 喜多雅一, 1950年から2002年までの小学校理科における「水溶液の性質」の単元に関する教科書の記述の変遷, 化学と教育, 53(3), pp.159-162(2005), 紅露瑞代, 那須悦代, 喜多雅一, 小学校理科教科書における「環境」の取り扱いに関する調査, 化学と教育, 53(7), pp.402-403(2005)
4) 三宅征夫, 平成12-14年度科学研究費補助金基盤研究(B)(2)研究成果報告書(課題番号12480036)「理科の教育課程と学力に関する総合的研究」, pp.1-3及びp.40(2003)
5) 服部静夫ら, 第5学年用 新しい理科III, p.48, 東京書籍(1952)
6) 東北理科研究委員会, 新潟県理科教育研究会, 私たちの理科6年下, p.72, 大日本図書(1953)
7) 藤井隆, 蓮沼宏ら, 新しい理科 6 上, pp.26-29, 東京書籍(1970)
8) 藤井隆, 蓮沼宏ら, 新訂 新しい理科 6 上, pp.26-29, 東京書籍(1973)
9) 1961年以降の学習指導要領の改訂に伴う教育課程の変更は小学校が1年先行して全面実施されている(2002年の実施は小中同時のため除く)。本報では, 各年代の境界について, 小学校の全面実施開始年度をその年代の初期とし, 中学校の最終実施年度をその年代の終期とした。
10) 文部省, 学習指導要領[理科編](試案)昭和22年度, pp.66-99及びpp.106-114, 東京書籍(1947).
11) 理科研究委員会(第2部)編, 中学校理科用 第2学年用 私たちの科学研究No.8 からだはどのようにはたらいているか, pp.8-10, 大日本図書(1949)
12) 入來重盛, 私たちの理科 10 中学第二学年用 私たちのからだ, pp.5-11, 愛育社(1947)
13) 四手井次太郎, 高槻俊一, 柴田秀賢, 加藤藤吉, 新制理科中学校第1学年 第4単元 食物と私たち, p.24, 学校図書(1949)
14) 三省堂編修所, 私たちの科学8 三省堂編修所 中学校第二学年用, p.14, 三省堂(1950)
15) 理科研究委員会(第2部)編, 中学校理科用第2学年用 私たちの科学研究No9 食物はどのようにからだのやしないになるか, p.14, 大日本図書(1949)
16) 前掲書 13), p.11
17) 三省堂編修所, 私たちの科学4 何をどれだけ食べたらよいか 中学校第1学年用, p.28, 三省堂(1949)
18) 前掲書 15), p.12及びpp.20-23
19) 前掲書 13), pp.8-9
20) 文部省, 中学校高等学校学習指導要領理科編昭和26年(1951)改訂版試案, pp.77-82, 大日本図書(1952)
21) 科学教育研究所, 中学生の科学 日常の科学1, p.15, 中央書籍(1952)
22) 三省堂編修所, 中学生の理科 日常の科学(上)第2学年用, p.12, 三省堂(1953)
23) 財団法人科学教育研究会, 中学理科2上, p.18, 講談社(1954)
24) 科学教育研究所, 新しい科学IV第2学年−2, p.46, 中央書籍(1954)
25) 財団法人科学教育研究会, 改訂中学理科2上, p.18, 講談社(1956)
26) 松井喜三, 児玉桂三, 祖父江寛, 岸田日出刀, 生活と科学 人のからだと衣食住 中学校二年用 上, p.16, 日本書籍(1956)
27) 真島利行ら, 中学理科2, p.188, 大阪書籍(1957)
28) 前掲書 21), pp.74-75
29) 前掲書 23), pp.9-11
30) 前掲書 25), pp.9-11
31) 前掲書 27), p.184
32) 三省堂編修所, 中学生の理科(四訂版)3, p.114, 三省堂(1959)
33) 国井修二郎ら, 新訂 中学理科2, pp.102-104, 大阪書籍(1960)
34) 東京教育大学内中学理科研究会, 改訂 私たちの理科 第二学年用 上巻, p.16, 愛育社(1953)
35) 湯川秀樹, 菊池正士, 緒方富雄ら, 中学校理科 2年上, p.144, 学校図書(1954)
36) 湯川秀樹, 菊池正士, 緒方富雄ら, 中学校理科2年, pp.103-104, 学校図書(1958)
37) 前掲書 5), pp.43-52
38) 理科研究委員会(第一部), たのしい理科新版5年-1, pp.76-77, 大日本図書(1953)
39) 阿部余四男, 中江大部ら, 理科の学習 五年生 上, p.67, 学校図書(1953)
40) 茅誠司, 服部静夫ら, 改訂 新しい理科 5年上, pp.80-83, 東京書籍(1953)
41) 東北理科研究委員会, 新潟県理科教育研究会編, 私たちの理科 5年上, pp.72-75, 大日本図書(1953)
42) 内藤卯三郎, 松原益太, 永田義夫, 松本武夫, 小学理科五年上, p.89, 啓林館(1953)
43) 理科研究委員会(第一部), たのしい理科改版 5年-1, pp.55-57, 大日本図書(1954)
44) 湯川秀樹, 菊池正士, 緒方富雄ら著, 小学校理科五年上, pp.74-76, 学校図書(1954)
45) 茅誠司, 服部静夫ら, 新編 新しい理科 5年上, pp.46-47, 東京書籍(1957)
46) 文部省, 小学校学習指導書理科編I 実験・観察などの方法下, pp.158-160, 明治図書(1954)
47) 文部省, 小学校理科実験と観察-理科実験講座指導書-, pp.114-116, 大日本図書(1958)
48) 文部省, 小学校理科実験と観察-理科実験講座指導書-昭和34年度改訂版, pp.146-148, 大日本図書(1959)
49) 文部省, 中学校理科実験と観察-理科実験講座指導書-, pp.136-137, 大日本図書(1958)
50) 文部省, 中学校理科実験と観察-理科実験講座指導書-昭和34年度改訂版, pp.194-195, 大日本図書(1959)
51) 文部省, 小学校学習指導要領, pp.101-108, 大蔵省印刷局(1958)
52) 茅誠司, 服部静夫ら, 新しい理科 4年 下, pp.18-24, 東京書籍(1960)
53) 岡田要, 坪井忠二ら, 理科4年2, pp.3-11, 大日本図書(1960)
54) 緒方富雄, 菊池正士, 湯川秀樹ら, 小学校理科4年下, pp.12-19, 学校図書(1960)
55) 大槻虎男, 藤原武夫ら, 標準理科 4年, pp.148-157, 教育出版(1960)
56) 内藤卯三郎ら, 小学新理科4年下, pp.28-36,  啓林館(1960)
57) 茅誠司, 服部静夫ら, 新編 新しい理科 4年 下, pp.10-19, 東京書籍(1964)
58) 岡田要, 坪井忠二, 藤田穆ら, 小学校理科4年2, pp.26-33, 大日本図書(1964)
59) 緒方富雄, 菊池正士, 湯川秀樹ら, 小学校理科4年下, pp.12-19, 学校図書(1964)
60) 和達清夫, 柿内賢信, 森脇大五郎ら, 新版 標準理科4年下, pp.12-19, 教育出版(1964)
61) 内藤卯三郎ら, 改訂小学新理科4年下, pp.18-28, 啓林館(1964)
62) 茅誠司, 服部静夫ら, 新訂 新しい理科 4年 下, pp.10-19, 東京書籍(1967)
63) 岡田要, 坪井忠二, 藤田穆ら, 新訂版小学校理科4年2, pp.18-24, 大日本図書(1967)
64) 緒方富雄, 菊池正士, 湯川秀樹ら, 小学校理科4年下, pp.12-20, 学校図書(1967)
65) 和達清夫, 柿内賢信, 森脇大五郎ら, 新訂 標準理科4年下, pp.12-19, 教育出版(1967)
66) 内藤卯三郎ら, 再訂小学新理科4年下, pp.18-28, 啓林館(1967)
67) 文部省, 中学校学習指導要領, pp.87-90, 大蔵省印刷局(1958)
68) 文部省, 中学校理科指導書, pp.65-66. 実教出版(1959)
69) 藤原武夫, 大槻虎男ら, 標準 中学理科 2, pp.157-160, 教育出版(1961)
70) 小谷正雄, 篠遠喜人, 玉虫文一ら, 中学校 理科 2, pp.248-250, 中教出版(1961)
71) 茅誠司, 服部静夫ら, 新訂 新しい科学 2年, pp.103-104, 東京書籍(1960)
72) 岡田要, 坪井忠二ら, 中学校理科2年(第二分野), pp.54-57, 大日本図書(1961)
73) 内藤卯三郎ら, 中学新理科 2年 全, pp.224-229, 啓林館(1961)
74) 三省堂編修所, 中学生の理科 2年-II, pp.43-45, 三省堂(1961)
75) 印東弘玄, 池本義夫ら, 新しい中学理科2年, pp.167-168, 清水書院(1961)
76) 科学教育研究会, 中学生の科学2, pp.207-212, 学芸出版社(1961)
77) 朝永振一郎ら, 中学理科2学年, pp.178-181, 大原出版(1961)
78) 大島文義ら, 中学理科2, pp.204-205, 学研書籍(1961)
79) 湯川秀樹, 菊池正士, 緒方富雄ら, 中学校理科 二年, pp.173-180, 学校図書(1962)
80) 茅誠司, 服部静夫ら, 新編 新しい科学 2年, pp.176-180, 東京書籍(1965)
81) 岡田要, 坪井忠二, 藤田穆ら, 新版 中学校理科2, pp.207-210, 大日本図書(1965)
82) 湯川秀樹, 菊池正士, 緒方富雄ら, 中学校理科2, pp.202-204, 学校図書(1965)
83) 和達清夫, 柿内賢信, 森脇大五郎ら, 新版 標準 中学理科, pp.172-175, 教育出版(1965)
84) 内藤卯三郎ら, 改訂中学新理科2年, pp.219-221, 啓林館(1965)
85) 三輪知雄, 白井俊明, 豊田利幸ら, みんなの科学 中学2年, pp.183-184, 三省堂(1965)
86) 湯川秀樹, 菊池正士, 緒方富雄ら, 中学校理科2, pp.178-181, 学校図書(1968)
87) 内藤卯三郎ら, 再訂 中学新理科2, pp.212-215, 啓林館(1968)
88) 湯川秀樹, 菊池正士, 緒方富雄ら, 理科 中学2, p.116, 学校図書(1960)
89) 茅誠司, 服部静夫ら, 新訂 新しい科学 2年, pp.177-180, 東京書籍(1968)
90) 岡田要, 坪井忠二, 藤田穆ら, 新訂版 中学校理科2, pp.211-215, 大日本図書(1968)
91) 藤井隆, 蓮沼宏ら, 新しい理科 4下, pp.15-17, 東京書籍(1970)
92) 坪井忠二, 藤田穆ら, 小学校新理科4年1, pp.49-51, 大日本図書(1970)
93) 菊池正士, 前川文夫, 赤松弥男, 荻須正義ら, 小学校理科4年下, pp.20-21, 学校図書(1970)
94) 和達清夫, 川村智治郎, 近藤正夫, 西沢一俊ら, 新版 標準理科 4年上, pp.84-88, 教育出版(1970)
95) 永田義夫ら, 理科4下, pp.12-16, 啓林館(1970)
96) 和達清夫, 川村智治郎, 近藤正夫, 西沢一俊ら, 新版 標準理科 4年上, pp.84-88, 教育出版(1972)
97) 藤井隆, 蓮沼宏ら, 新訂 新しい理科 4 下, pp.16-19, 東京書籍(1973)
98) 坪井忠二, 岩橋八洲民ら, 改訂小学校新理科4年1, pp.49-51, 大日本図書(1973)
99) 菊池正士, 前川文夫, 赤松弥男, 荻須正義ら, 小学校理科4年下, pp.20-21, 学校図書(1973)
100) 和達清夫, 川村智治郎, 近藤正夫, 西沢一俊, 改訂 標準理科 4年上, pp.84-88, 教育出版(1973)
101) 永田義夫ら, 改訂理科4下, pp.12-16, 啓林館(1973)
102) 藤井隆, 蓮沼宏ら, 新編 新しい理科 4年 下, pp.15-16, 東京書籍(1976)
103) 前川文夫, 赤松弥男, 荻須正義ら, 小学校理科4年上, p.51, 学校図書(1976)
104) 和達清夫, 北澤彌吉郎, 近藤正夫, 西沢一俊ら, 新版理科4年上, pp.46-49, 教育出版(1976)
105) 永田義夫, 大木道則ら, 新訂理科4下, pp.12-14, 啓林館(1976)
106) 菊池正士, 前川文夫, 赤松弥男, 荻須正義ら, 小学校理科6年上, p.67, 学校図書(1970)
107) 永田義夫ら, 理科6上, p.90, 啓林館(1970)
108) 菊池正士, 前川文夫, 赤松弥男, 荻須正義ら, 小学校理科6年上, p.67, 学校図書(1973)
109) 永田義夫ら, 改訂理科6上, p.90, 啓林館(1973)
110) 永田義夫, 大木道則ら, 新訂理科6上, p.76, 啓林館(1976)
111) 文部省, 中学校指導書理科編, pp.172-174, 大日本図書(1970)
112) 伏見康治, 前川文夫ら, 中学校理科第二分野上, p.171, 学校図書(1974)
113) 坪井忠二, 岩橋八洲民ら, 新版 中学校 新理科 2分野上, pp.138-139, 大日本図書(1977)
114) 蓮沼宏, 藤井隆ら, 新編 新しい科学 2分野 上, pp.138-139, 東京書籍(1978)
115) 伊勢村寿三, 永田義夫ら, 新訂理科2上, p.178, 啓林館(1977)
116) 前掲書 115), p.174
117) 筆者は, この教科書の写真の実験条件について2005年8月に出版社に問い合わせた。その結果, この写真の実験は教科書会社の編集担当者が実験し, それを同社のカメラマンが撮影したものであることは確認できた。しかし, 実験条件のデータ等は残っておらず, また実験者本人の記憶も定かでないとのことであった。さらに該当教科書の教師用指導書も調べたが, 実験条件についての記載がないため, 実験条件については一切不明であるとの回答を得た。
118) 文部省, 中学校指導書理科編, p.87, 大日本図書(1978)
119) 和達清夫, 北澤弥吉郎, 近藤正夫, 西沢一俊ら, 中学理科 第2分野 上, pp.147-148, 教育出版(1980)
120) 和達清夫, 北澤弥吉郎, 近藤正夫, 西沢一俊ら, 改訂中学理科第2分野 上, p.147, 教育出版(1983)
121) 藤井隆, 近角聰信, 長倉三郎, 江上信雄ら, 新しい科学 2分野 上, pp.148-149, 東京書籍(1980)
122) 坪井忠二, 岩橋八洲民ら, 中学校 理科2分野 上, p.143, 大日本図書(1980)
123) 藤井隆, 近角聰信, 長倉三郎, 江上信雄ら, 改訂 新しい科学 2分野 上, pp.148-149, 東京書籍(1983)
124) 坪井忠二, 岩橋八洲民ら, 改訂中学校理科 2分野上, p.143, 大日本図書(1983)
125) 大木道則ら, 理科2分野上, p.124, 啓林館(1980)
126) 大木道則ら, 改訂 理科2分野上, p.138, 啓林館(1983)
127) 戸田盛和ら, たのしい理科6年下, p.22, 大日本図書(1992)
128) 霜田光一, 沼田真ら, 小学校理科6年上, pp.63-65, 学校図書(1992)
129) 戸田盛和ら, 新版たのしい理科6年下, p.25, 大日本図書(1996)
130) 日高敏隆ら, 小学校理科6年下, pp.22-24, 学校図書(1996)
131) 戸田盛和, 有田朗人ら, 新訂 たのしい理科 6上, pp.25-26, 大日本図書(2000)
132) 日高敏隆ら, みんなと学ぶ小学校理科 6年 下, pp.22-24, 学校図書(2000)
133) 上田誠也, 三浦登, 水野丈夫, 綿抜邦彦, 新しい科学2分野上, p.117, 東京書籍(1993)
134) 上田誠也, 三浦登, 水野丈夫, 綿抜邦彦, 新編新しい科学2分野上, p.119, 東京書籍(1997)
135) 新しい科学編集委員会, 東京書籍株式会社編集部, 新しい科学2上教師用指導書, pp.293-294, 東京書籍(1993)
136) 新編新しい科学編集委員会, 東京書籍株式会社編集部, 新編新しい科学2上教師用指導書, pp.302-303, 東京書籍(1997)
137) 文部省, 中学校指導書理科編, pp.79-84, 学校図書(1989)
138) 三浦登, 奥井智久ら, 新しい理科 6 上, pp.22-24, 東京書籍(2002)
139) 日高敏隆ら, みんなと学ぶ小学校理科 6年 下, pp.34-35, 学校図書(2002)
140) 竹内敬人, 武村重和, 森一夫, 大隈良典ら, 理科6年上, pp.18-21, 啓林館(2002)
141) 三浦登, 奥井智久, 毛利衛ら, 新編 新しい理科 6年 上, pp.24-26, 東京書籍(2005)
142) 日高敏隆ら, みんなと学ぶ小学校理科 6年, pp.41-43, 学校図書(2006)
143) 養老孟司, 角屋重樹ら, 小学理科6上, pp.8-11, 教育出版(2006)
144) 文部科学省, 中学校学習指導要領(平成10年12月)解説-理科編-, pp.71-76, 大日本図書(1999)
145) 戸田盛和ら, 中学校理科2分野上, p.118, 大日本図書(2002)
146) 戸田盛和ら, 新版中学校理科2分野上, p.140, 大日本図書(2006)
147) 遠藤純夫ら, 教師用指導書中学校理科2分野上, p.344, 大日本図書(2002)
148) 遠藤純夫ら, 教師用指導書新版中学校理科2分野上, pp.335-336, 大日本図書(2006)
149) 田宮信雄, 八木達彦訳, コーンスタンプ生化学(第5版), p.365, 東京化学同人(1988)


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