5.結言


 5つの基本分子間相互作用の特徴、およびこれらと溶質ー溶質間および溶質ー溶媒紺相互作用との関係をまとめた。現実の抽出系ではこれらが同時に存在しており、また一般には、会合や化学反応も伴う。従って、基本分子間相互作用を取り込んだ溶液モデルによって物理平衡を表し、さらに、化学反応を表現するために反応平衡定数を組み入れた扱いが必要になる[3,14]。様々なモデルが提案されていて複雑な系における平衡関係の相関に成功している例もみられるが、広い条件範囲にわたって平衡関係を推算するまでには至っておらず、多くの検討が続けられている。