重量と質量,化学と物理
付録A:学習指導要領の物理分野から抜粋

 大政光史(近畿大学・生物理工学部・基礎機械工学科)
 ohmasa@fmec.waka.kindai.ac.jp


 以下の文章は,石原敏秀先生(岐阜聖徳学園大学)がホームページに掲載されている中学校学習指導要領から「重さ」「重量」「質量」が記されている部分のみを抜粋したものです.著者が物理分野に関する部分を抜き出し,「重さ」「重量」「質量」の文字を太字に変更しました.
昭和44年版の中学校学習指導要領から抜粋

【物理分野】
・物体に力が働くときは、物体に加速度を生じ、その加速度は、加えた力の大きさと物体の質量とに関係すること。
・同じ場所では、物体の重量は、その質量に比例すること。
・重力による位置エネルギーは、物体の置かれた高さと質量とに関係すること。
・運動エネルギーは、物体の質量と速さとに関係すること。


昭和52年版の中学校学習指導要領から抜粋

【物理分野】
・物体にはたらく重力は、地球が物体に作用する力であり、物体の質量に比例すること。
・水中では物体の質量は変わらないが重さは変わることを理解させ、観察や実験を通して浮力の考えを...
・水の温度変化は、加えた熱量及び水の質量に関係すること。
・重力による位置エネルギーは、物体の置かれた高さと質量とに関係すること。
・運動エネルギーは、物体の質量と速さとに関係すること。


平成元年版の中学校学習指導要領から抜粋

【物理分野】
・水の温度変化は、水に加えた熱量及び水の重さに関係があることを見いだすこと。
・物体の質量重さの違いについて理解するとともに...
・空気に重さがあることを調べる実験を行い...


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