公開研各教科

国語
本校国語科では、『言葉を調整する力を育てる国語科授業の創造』というテーマのもと、研究を推進しています。 小中学校及び大学が連携する研究が始動して今年度で6年が経ちました。国語科では、前研究主題に改定を加え、「言葉を調整する力」を9年間を通して子どもに付けさせたい力として設定しています。「言葉を調整する」とは、「相手・目的・意図・場面に合わせて、情報を吟味し表現していくこと」を指しています。ここでの情報とは、学習指導要領に示されている「話や文章に含まれているもの全般」に加え、「既有の知識や体験」までも含めています。「言葉を調整する力」を高めるためには「言葉を調整する力を構成する諸要素」を段階的に習得することや、習得した「諸要素」を活用し習熟を図ることが必要であり、その点に主眼をおいた授業作りを行っています。  本年度の公開研究発表会では、第1学年の授業を公開します。「言葉を調整する力」を育成するために必要な諸要素に着目した授業を実践していく予定です。
社会

本校社会科では、「社会を見つめ、社会と関わる力を育成する社会科授業」という社会科プロジェクトのテーマのもと研究を進めています。さまざまな事象を自分事と捉え、課題を見出し、変化を予測していく生徒の姿を追究しています。多面的・多角的に考察するために、社会的な見方・考え方を働かせることで、より深い学びになると考えています。 また、一人一台端末を活用することで課題追究が深まるような授業を研究していきます。これまでの本校の研究成果を生かし、生徒の構想力を引き出すような授業となるように取り組んでおります。

数学

本校数学科では、「数学的な見方・考え方の成長を促す算数・数学の授業の創造」を研究主題として研究を行っています。 本研究は、子供が持っている数学的な見方・考え方を解釈し価値づけ、問題を多角的に考察したり、考え同士を比較したり、既習との関連付けを行ったりしていくことから、附属学校園で育てたい資質・能力の「学びをつなげる力」の育成へ向けた研究と関連しています。 数学的な見方・考え方の成長を促すための授業を開発・実践・評価することを通して、子供の数学的な見方・考え方の成長を捉える枠組みの精緻化(研究課題①)、子供の数学的な見方・考え方の成長を促すためのよりよい手立て(研究課題②)、子供の数学的な見方・考え方の成長を促すための授業や単元のあり方(研究課題③)を探究しています。 今年度は3学年で授業を公開します。たくさんの方にご覧頂き、御指導・御助言を頂きたいと考えています。よろしくお願いいたします。

理科

理科プロジェクトでは研究テーマを「妥当な考えをつくり出す理科授業」と設定しています。平成29年版学習指導要領において、中学校理科においては、探究のプロセスの中で自分の考えをより妥当なものにする力が求められています。生徒の「考え」や「思考」に着目して、支援の在り方の追究を目指し、生徒の妥当な考え、すなわちその学びの時点でもっとも科学的に確からしい考えをつくり出す力の育成を目指した授業を実践しているところです。 今年度は第1学年で授業を公開します。たくさんの方にご覧頂き、御指導・御助言を頂きたいと考えています。よろしくお願いいたします。

外国語(英語)

本校外国語科(英語)は、宇都宮大学共同教育学部と附属小学校と連携した外国語科プロジェクトにおいて、「題材や他者とのつながりを強める英語授業―小学校における「話すこと」と中学校における「読むこと」―」をテーマに研究を進めています。また、外国語科プロジェクトでは、外国語教育における「主体的・対話的で深い学び」の探求と外国語で捉え直した目指す子ども像「学びをつなげて、関わり合い、やり遂げようとする力を持つ子ども」の育成を図っています。このねらいにせまるため、中学校では日常的な話題についてだけでなく、社会で起こっている出来事や問題に関わるリーディング題材を「読むこと」を中心に、その題材と自分のつながりを意識させる授業展開の方法について探求しながら授業改善に努めています。 今年度は1年の授業を公開します。ぜひ、授業研究会にもご参会ください。

音楽

附属学校園音楽プロジェクトでは「学びをつなげる音楽授業」をテーマとして設定し、小学校と中学校の9年間の学びを見通して研究をしています。中学校では、これまでの学びを生かしながら、音楽的な見方・考え方を働かせ、協働的に取り組むことのできる授業を目指しています。また、音楽の基礎的能力である「読譜」に焦点を当て、授業の展開を工夫しています。今年度は、第3学年の歌唱表現の授業を行う予定です。多くの方に参観いただき、教師の手だてに対するご指導、ご助言を頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。

美術

美術科では,『造形的な視点から表現と鑑賞を深める授業―「試み」を育む指導の充実―』を研究テーマとして「造形的な視点」から学びを深めることができる題材や指導支援のあり方を探究しています。「試み」とは授業の様々な場面で設定し得る活動です。材料や用具との出会い、新たな知識・技能の獲得、発想し主題やイメージを深める場面など、各題材の学習内容や展開に即し、適切に「試み」を取り入れることで、子どもたちの主体的な学びを実現することを課題としています。造形的な見方・考え方を働かせながら,栃木県ゆかりの美術作品を使ったアートカードの授業を行う予定です。多くの方々に授業を参観いただき,ご指導,ご助言を頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。

保健体育
本校保健体育科では、「生涯を通じて運動に親しみ、健康的な生活を送るために必要な知識・技能の習得と活用―伝え合いを中核とした授業の探究―」をテーマとし、小学校・中学校・大学が連携して研究を進めています。本研究では伝え合いを中核とした授業を通して、子供達が知識・技能を習得し活用することを目指しています。「根拠に基づく伝え合い」と「他者理解を深める伝え合い」、または、その両面を含んだ伝え合いを通して、自己の考えを広げ深めることや新しい課題の発見や気づきに繋げられることを重視した授業実践を探究してきました。 公開研では3学年保健の授業を行う予定です。多くの方に授業を参観していただき、ご指導、ご助言を頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。
 
技術・家庭科
持続可能な社会(ESD)の実現に向けた実践を組み立てるにあたり、小学校「家庭」の学びを中学校「技術・家庭」にどのように展開しうるのか、系統性をどう具体化できるか研究を進めています。 また、附属学校園で育成する資質・能力である「学びをつなげる力」「かかわり合う力」「やり遂げようとする力」を以下のように捉え研究を進めます。 学びをつなげる力:①子どもたちの生活体験とのつながり、②小・中学校における学びのつながり、③中学校での学びのつながり(他教科などのつながり)を意識して育成することを目指します。 かかわり合う力:技術・家庭科の目標である「学んだことを主体的に生かしながら、多様な人々と共同して新たな価値を創造していこうとする態度」の育成と関連させ育成することを目指します。 やり遂げようとする力:技術・家庭科がもつ実践的理解に関わる実習・実験等において、個の技能だけでなく、チーム(グループ・クラス・学年)で協働して行う活動を設定することで育成することを目指します。
特別の教科道徳
特別の教科 道徳では、令和6年度は「『物事を多面的・多角的に考える』道徳科の授業」を研究テーマとしています。今年度は第1学年「郷土を彫る」で授業を公開します。生徒がもつ多様な価値観を引き出す授業者の手だてをご覧ください。たくさんの方にご覧頂き、ご指導・ご助言をいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。