連続データを結合して作成したイベントデータは,ときに不必要な部分を 多く含んでいることがあります.例えば,図1のように地震が始まる前の部分 が長く含まれていたり,遠方の観測点のデータが含まれていたりするなどです.
図2."イベント波形ファイルに含まれる”空白”部分
一方,ダウンロードしたイベント波形データにも不必要な部分がたくさん入っている こともあります.
このような場合に,データを適度に切り詰めてファイルサイズを節約するための アプリケーションを用意しました.それが,"winCut.jar"です.ここでは, "winCut.jar"の使い方を説明します.
"winCut.jar"の起動は"winConv.jar"と同様きわめて簡単です. EQWAVEフォルダーに移動して,"winCut.jar"をダブルクリックしてください. "winCut.jar"へのショートカットもデスクトップに作っておくと便利です. "winCut.jar"を起動すると,図2のようなウィンドウが開きます.
図2."winCut.jar"
ファイル選択部の「...」ボタンを押して,編集したいイベント波形ファイル(拡張子.evt) を選択してください.すると,ファイルサイズや含まれるチャンネル数,データ長 などの情報が読み取られ表示されます.
次に,切り出すデータ長を設定します.
切り出すデータの先頭をどこにするかは,「ファイルの先頭」, 「地震発生時刻の?秒前」,「ファイルの先頭の?秒後」の どれかを選択してください.?の部分は適当な数字を入れます(0でも結構です). 通常は地震発生時刻からのデータを作ればいいと思われますので, 「地震発生時刻の0秒前」とすればいいでしょう.
次に,観測点の範囲を設定してください.
必要な情報を書き込んだら,「実行」ボタンを押してください. 新しいイベント波形ファイルは,元のフォルダーの中の「Edit」というサブフォルダー の中に作成されます.ファイルの大きさがどのくらい小さくなったか確認してみましょう. この,新しいファイルで元のファイルを上書きしてください.
以上で作業は終了です.