教育実践プロジェクト・長期フィールドワークにおける課題解決の流れ

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現職院生の声

大登 英樹(在籍校:さくら市立上松山小学校)

 教職大学院での2年間は、これまでの自分を省察し、これからの自分についてじっくり考える有意義な時間となりました。専門性に富んだ教授陣、そして多様な仲間とともに学び合う中で、未来を担う子どもや教育の本質について対話的に学ぶことができました。
 私は「子どもの主体性を育てる授業づくり」というテーマで、実践に取り組んできました。実習校では、子どもの様子を観察し、見取ったことを担任に伝えたり、その言動の意味を考えたりしながら、子どもの主体性について考えてきました。金曜日のリフレクションでは、実践してきた取組を全体やチームで振り返る中で、様々な視点からの多様な考えに出会い、実践の整理や意味づけをしてきました。実践とリフレクションを繰り返しながら、仲間と共に語り合い主体的に学んでいく貴重な経験ができました。

 

鈴木 隆夫(在籍校:宇都宮市立西小学校)

 私は、「多様な子が主体的に取り組む授業づくり」をテーマに実践研究しています。
 実習校では、子どもを中心に観察記録をとり、授業者と子どもたちの振る舞いの意味や教師の対応の仕方について協議をくり返すことで、授業改善に取り組みました。大学では、チーム(大学教員2名+院生2名)で実習を振り返り、次の活動に生かすようにしました。
 実習校での実践や大学での振り返りを通して、講義で学んだ理論をとらえ直したり自分のこれまでの実践を見つめ直したりすることができ、理論と実践をつなぐ教育的意味が、少し分かってきた1年目だったと感じています。また、学卒院生とチームを組んだことにより、若い教師をどのようにサポートしていくか、協働や同僚性のあり方について考えさせられ、貴重な経験になりました。

学卒院生の声

藤浪 友美(宇都宮大学教育学部卒)

 私は、『子どもが「できた・わかった」を実感できる主体的な学びのある授業』を目指し、2年間を通して研究や実習に取り組みました。
 1年目の附属小学校での実習では,様々な授業を参観し,附属小の先生方から教科教育や教材研究の専門的なご指導を頂き、教科の特性や子どもの心を掴む発問、課題の提示法などを意識するようになりました。2年目の公立小学校での実習では、学校ごとに実態が異なる様子を体感しながら、1年目よりも多くの時間を子どもと共に過ごし、多くの授業実践をさせていただきました。子どもの身近なものと結び付けたり、それぞれの子が学びやすい学習方法を選択できる仕組みを用意したりするなど、授業づくりにおける重要な要素を学びました。
 こうした2校での実習を通し、個の実態に応じた柔軟な授業づくりの大切さを胸に刻みました。

鎌田 大河(白鴎大学教育学部卒)

 教職大学院に入学してから現在まで、学部4年間では学びきれなかったことを日々学習しています。現在の学校現場の課題や改善方法について、授業を通して現職の先生方とともに正解のない問いに向き合い、議論を重ねています。
 後期に開設されている「長期インターンシップⅠ」では、本学附属学校で自分が設定したテーマをもとに実習を行います。私は、附属中学校において「道徳等を基盤とした学級経営の展開~自己指導能力に着目して~」というテーマで行い、各学年の道徳、特別活動、総合的な学習の時間を授業見学やT2として入らせていただきました。そして、実習最終日は道徳の授業を自作資料で行い、道徳の教科化に向けた研究もさせていただきました。
 大学の先生や現職の先生方とともに、すべては未来ある子どもたちのために、今の自分にできることを精一杯行っていきたいと思っています。

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